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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第17話 『ホタルから見たこの世界。妬心の目覚め「どうして私、胸が痛いのかな……」』
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呪いを預けていたホタル』が消えたから、まくらは開放されたんだと思う」
「……はあ?」
さっぱりわからなかった。
「消えたって何だ……? じゃあ今オレが話してる『ホタル』は誰なんだ?」
だから、当然の疑問を口にした。
「う〜……ん……体感できないお前には、ピンと来ないかもしれない話なんだが……
別の世界、別の自分という概念はわかるかい? もしかしたらこういう世界があったかもしれない、という……」
「え? ……それって平行世界とか、パラレルワールドとかいうやつか?」
「そう、それだ! その『ぱられるわーるど』とかいうヤツだよ。
今の私は、お前から見ると『平行世界から来た、別世界の存在』なんだよ」
「ええぇ……?」
ホタルが言い出したそれは、SF作品などでよく見かける話だったが……計佑にとっては、『幽霊の存在』よりも信じがたい話だった。
幽霊なら、今こうして話したり触れたりで体感して、信じる事もできる。
けれど、ただ「異世界からきた」とだけ言われても、証拠もなくては、とてもじゃないが信じられるものではない。
「……まあ、体感できないお前に信じられないのも当然ではあるね。
私も世界をまたぐなんてのは初めてのコトでね……さっきお前の記憶を見せてもらって、色々と驚いてもいるところなんだよ。
前の世界とは、随分と色々違うようでね……」
「へぇ……例えば?」
ホタルの話には未だ半信半疑だったが、興味にかられて尋ねてみた。
「まず、お前の心根が違う。というか、お前とまくらの生い立ちからして、もう違いがあるようだよ。
あと、茂武市とかいう男は向こうではただの悪友だったようだが、ここでは何か違うようだね?
それから須々野とかいう娘。これはかなり感じが違うような……まあ、細かいことを言い出したらきりがないくらいだ」
「へぇえ〜……」
興味深い話ではあった。
ただの悪友だったという茂武市や、『かなり感じが違う』という硝子、そして性格が違うという自分など……
「性格が違うオレ、ねぇ……一体どんなだったんだ?」
やはり一番の関心はそこになってしまう。素直に尋ねてみた。
「ああいや、性格はそう変わりはないよ。お前の心を占める人物が違うとか、そういう話だよ」
「なんだ、そうなのか? ……ふーん……」
──心を占める人物? それが違うって一体誰だったんだろう? 今のオレだったら……
考えて。
小悪魔だったり、健気だったりとくるくる印象が変わるけど、いつだって綺麗で可愛いヒトの姿が浮かんできて──顔が熱くなった。
「……とっところでさあ!! なんでわざわざ世界を渡る必要があったんだっ?」
自分を誤魔化すように、大声で尋ねた
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