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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第16話 『温泉へ。まくらが語る呪いの真相。「目覚くんは無理だと思いますよ」』
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<16話>
「「「『お化けぇ〜〜〜〜!!?』」」」
計佑たちが島から戻った日のお昼。
計佑と雪姫の罰掃除も終わり、5人揃って昼食をとったところだった。
そして食事が終わって一服といったところでカリナが始めた話に、皆のリアクションが揃った。
──約一名、極端に声の大きい少女もいたりしたけれど。
「そーなんだよー。アタシが仕入れてきた情報が確かならこりゃ出るね。ヤバイわー」
カリナが指をたてて話してくるが、そこに割り込む笑い声があった。
「あははははは!! 森野先輩、何の話を始めるのかと思ったら……そういう話は夜に始めてくれないと、意味ないですよ?」
硝子はそう言った後にも、未だにプククと笑いをこらえていたりした。
……『夜の怪談話なんて絶対イヤっ!?』といった感じの顔をしている、誰かとは対照的に。
しかし計佑は、そんな二人の姿を気にも留めず、カリナの話にかなり関心を抱いていた。まくらを見やる。
──一昨日こちらに来たばかりのまくらの事じゃないハズだ……
まくら以外にも、ホントにオバケなんているのならまくらと認識しあえたりするんじゃないのか!?
その可能性に気づいた瞬間、計佑は身を乗り出していた。
「森野先輩っ!! その話もっと詳しく聞かせてくれませんか!?」
「けっ計佑くんっ!?」
雪姫が焦った様子で呼びかけてきた。
──あ……しまった……
怖がりの雪姫としては、こんな話を続けられたくはないのだろう。
その事に気づいた計佑だが、とはいえ無視もできない話で。
場所を変えてでも聞きだそうと考えたのだけれど、行動に起こすのがちょっと遅かった。
「おーっ、いい反応してくれるじゃないの坊や!! よーっし聞かせちゃろー!!」
「えー……怪談話は、夜にしましょうよー……」
硝子がぐずってみせると、カリナは苦笑を浮かべた。
「まーまー。硝子ちゃんが期待するような怖い話とかじゃないんだよね。縁結びの神様とかそんな感じの話でさ」
その言葉に、3人の少女がピクリとした。
カリナ曰く、
──この近くにある寝宮温泉に、座敷童子みたいな"恋の神様"が出るらしい。その童子に会えたら、必ず恋を成就させてくれるという──
バンッ!!
「行こうッ!!!」
聞き終わるや否や、雪姫がテーブルを叩いて身を乗り出した。
「行くしかないですね」
硝子は一言行って、さっさと部屋を出ていった。
──多分、支度を始めにいったのだろう。
「……おー……なんか随分急に態度変わったねキミら……まあアタシもオバケ見れるもんなら見たいから、いいんだけどさ……」
カリナが微妙な顔をして呟いた。
雪姫もさっさと立ち上がっ
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