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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第16話 『温泉へ。まくらが語る呪いの真相。「目覚くんは無理だと思いますよ」』
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なんで硝子ちゃんが悔しそうなんだろう……? まくらちゃんって、もしかして硝子ちゃんの親友とかなのかな?

 自分が知らなかった親友の事情を、第三者から聞かされたりしたらそれは確かに面白くないかも……?
──そんな風に考えて。
……そして、そこで終わってしまうのが、白井雪姫という少女だった。

─────────────────────────────────

 硝子と別れた計佑は、茂武市と一緒に湯船につかっていた。
こちらも上手く予約がとれた事で、茂武市と二人きりだった。

「よー、どーだ計佑ー?  ケガした身体にはこの温泉は最高じゃねー?」
「あー……まあ確かに極楽だなーこれは……」

──あ〜〜……オバケのコト確認にきたハズだったんだけど……なんかもーどーでもよくなる心地よさだ……

 縁に頭と腕を預けて、完全にまったりとしていたら、

『キャーーーッ!!』

 女湯のほうから、雪姫の悲鳴が聞こえてきた。

──えっ!?

 ガバっと身体を起こす。まさか。本当にオバケが出たのか──

「先──「ウヒョーッ!! やっぱ雪姫の胸スゴーイ!!」

──計佑の呼びかけは、カリナの嬌声に遮られた。

──……え……?

 ぽかんとする計佑の耳に、雪姫の声が届く。

「もうっ!!  危ないでしょっ!?」

──なんだ……森野先輩とのいつものじゃれ合いか……

 事態を理解して、安心する。──しかし、落ち着くのはまだ早かった。

「雪姫の胸……ホントにキレイ……白くて……」

 カリナの陶然とした声が聞こえてきた。

「やっ……やめて……よ……」

 雪姫の弱った様子の声も聞きとれてしまった。

「この大きさ……弾力……凶器でしょっこれは!!」
「……んやっ!? ……だめっ……んああ!!」

 そしてカリナの興奮しきった声と、なんだか怪しい感じの雪姫の悲鳴が……

──ちょっ……ちょっと待てよ……なんかミョーな雲行きに……

 手が、自然と鼻を押さえていた。

「ほらっ硝子ちゃん!! キミも確かめてみなっ!! これは絶対凶器だから!!」
「……そうですね。ちょっと許されないと思ってたんですよそれ……ちょっとばかり罰を与えるべきですよね……」
「えっ!? ウソっまさか硝子ちゃんまでっ!? あ! あ!? いやっやめ──ふあぁん!!」

──ヤバイヤバイヤバイ!!  一体何やってるんだよ向こうは〜〜〜!?

 きっとカリナが後ろから雪姫の胸を揉みしだいていて、前からは硝子が雪姫の胸を責めていて……
そんな姿が脳裏に浮かんで、計佑は沸騰しそうになった。

──ダメだダメだダメだ!! こんなコト考えるな!! 先輩のコト汚すつもりかよオレはっ……
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