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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第16話 『温泉へ。まくらが語る呪いの真相。「目覚くんは無理だと思いますよ」』
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風呂だー!!」
茂武市が駆け出していく。
「よーし!! じゃーまずはオバケ発見からいってみよー!!」
「オバケじゃなくて神様っ!!」
引っ張るカリナに、強張った顔で雪姫が訂正するが、結局カリナの力には敵わないのかズルズル引きずられていく。
屋内へと消えて行く直前、心細そうに計佑を振り返ってきたが、女湯までついていける訳もなく。
苦笑を浮かべて、手を振ってあげた。
雪姫の口が『うらぎりものー!?」とでも動いていた気がするが──
──女湯に入っていく『王子さま』はいないと思いますよ、先輩……
そう、心でツッコむ計佑だった。
──……さて。オレも行くとするか。でもその前に……
一人きりになれた事だし、まくらに釘を刺しておかないと。
本来なら止めるだろう皆との入浴だが、今回は話が違う。
しかし重々注意してもらわないと、まくらのほうが騒ぎの元になってしまいかねない。
だからきちんと改めて注意を──そう考えてまくらのほうを振り返ると、ちょうどまくらが計佑の裾を引っ張ってきた。
「ねえ計佑っ、硝子ちゃんが……!!」
「なに?」
まくらに引っ張られて少し移動すると──バス停の辺りで、硝子がうずくまっているのが見えた。
──……えっ!?
「どうしたの須々野さんっ!?」
慌てて硝子の元に駆けつけた。
硝子の前に屈みこみ、肩に手を置く。軽く力をかけて、硝子の顔を上げさせようとした。
「……ダメ……うごかさな」
「えっ!?」
──硝子が戻したものが、計佑に降りかかった。
─────────────────────────────────
──よし、掃除終わりっと。
幸い、汚れたのは上の服だけだったので、シャツだけさっと着替えて。
(幸い、温泉だけあって洗濯機・乾燥機も完備していた)
掃除道具を温泉の人に借りてきて、今掃除を済ませたところだった。
まくらは、遠くでこちらの様子を伺っている。
「お前だったら、自分がゲロったとこ須々野さんにジロジロ見られたいか?」
との計佑の言葉で、素直に引き下がってくれた。
硝子は今、バス停のベンチに腰掛けて、完全に項垂れていた。今の硝子の心中は、流石の計佑でも察しはついた。
掃除はきっと自分でやりたかったろうこともわかるが、一刻も早く片付けないと周りに迷惑がかかってしまう。
硝子が完全に落ち着くのを待ってはいられなかった。
──んー……と。何て言ったらいいものか……
掃除は終わったし、何かしら言葉をかけてあげないと。
いつまでもここにいたら、雪姫たちも心配してしまうだろう。
掃除が終わった事を察したのか、まくらがこちらに近寄ってくる。
それを横目に見な
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