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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第16話 『温泉へ。まくらが語る呪いの真相。「目覚くんは無理だと思いますよ」』
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に隠し事なんてするなっ!!」

 立ち上がって、また詰め寄ろうとする計佑にまくらが慌てた。

「わっわかったわかった!! ちゃんと話すから落ち着いてよ……
ホント大袈裟なんだよ……呪いと言っても、ちゃんと解けそうなアテだってあるんだからさ……」
「なにっ!?」

 その言葉に、一度は座りかけていた計佑がまた立ち上がる。

「なんだよそれっ!? なんでそんな大事なコトを──」
「だ〜〜か〜〜ら〜〜!! さっき思い出したばかりだって言ってるでしょっ!?
ちゃんと全部話すって言ってるんだから、ちょっと落ち着いてよっ!!
さっきから話を中断させてばっかりなのはケースケのほうなんだからねっ!?」
 
 ついにまくらがキレてしまった。

──そんなコトを言われても、こんな急展開の話で落ち着けるワケあるかよ──

 そんな風に考えてしまう計佑だが、それは口には出さず大人しく腰をおろす。

「……悪い。今度こそ大人しく聞くから、続きたのむ……」

 そんな少年の姿をもうひと睨みしてから、まくらはまた話を始めた。

「まあ……ホントに解けるかはわかんないんだけど。一応今夜にでも試してみるつもりなんだよね」
「今夜?  すぐには試せないことなのか?」

 大人しく聞くとはいったが、質問しないとは言ってない──そんな風に心で言い訳してまくらに質問した。
少なくともさっきみたいな詰問口調ではないし、これくらい許されるだろう。
けれどまくらはその質問に対して、何故か顔をボッと赤くした。

「ひっ昼間なんて無理っ!! 絶対ムリ、ダメっ!!」

 ブンブンと両手を振ってくる。

「……?  そうか、それなら仕方ないんだけど……オレにできるコトはあるのか?」

 そう尋ねると、まくらは耳まで赤くなった。

「っ、ない!! いやあるといえばあるんだけど……計佑は夜になったら大人しく寝てくれればいいの!! 後はこっちが勝手にやるからっ!!」

 少女が喚くが、少年は訝しむ。

「……なんだよ、怪しいなぁ……何をやるのか一応教えておいてくれよ」
「っ……言えない。……人に話したら、もう一生解けなくなるから」
「な、マジかよ!? ……いやでもまあ、呪いとかって確かにそんな感じの話あったりするか……うん」

 一人で納得してうんうんと頷いている少年は、幼なじみが気まずそうな顔をしていることには気付かなかった。

「ただ……一応、先に謝っておくね? ごめんなさい……でもそれで、最初で最後にするから」

 まくらが神妙な顔つきで謝ってきた。

「なんだよおい、不安になるな……なんか痛かったりすることなのか?」
「痛くは……ないと思うよ、多分……うん。心は……どうかわからないけど……
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