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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第16話 『温泉へ。まくらが語る呪いの真相。「目覚くんは無理だと思いますよ」』
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とした顔は……わざわざ話があるなんて言っておいて──」
「わかったんだよ、計佑。私が "こう" なった理由」
「……え……?」
予想外の言葉に、一瞬理解が追いつかなかった。
「……わかった!? お前が眠り込んで──今そうしてる理由がか!?」
勢いこんで尋ねる計佑に、まくらは相変わらず気の抜けた表情で答えた。
「正確には "思い出した" なんだけどね……さっき突然思い出したんだ。
ヒントはホタルちゃんに聞いてたんだけど……
言われたコトの意味が、さっきようやく全部わかったんだよね」
「……ほたる? 誰だよそれ。ヒントを聞いてたって……オレ以外に、お前と話せるヤツがいたのか!?」
「ホタルちゃんっていうのは……美月芳夏さんのコトだよ。あのヒトも今幽霊になってて、一昨日の夜に話したんだ」
「なっ……!? なんだよそれ!! なんでそんな大事なコト今まで隠してた!?」
「……ごめん」
計佑の怒りの声に、まくらが苦笑する。
ようやく気の抜けた表情をやめてくれたまくらだが、今の計佑には、そんな事はどうでもよかった。
──一昨日の夜って……あ!?
夢でまくらと美月芳夏が話してるのを見た時!? あれはタダの夢じゃなかったのか!?
そこでゾワリとした。
あの夢の中で、まくらは美月芳夏のセリフに強い衝撃を受けていた。身体がガタガタと震え出すほどの──
「何を言われたっ!?」
「えっ!?」
まくらの肩に掴みかかった。その剣幕に、まくらが身を固くする。
「何かショックなこと──相当マズイことを聞かされたんだろう!? 何を言われたんだよッ!!」
「なっ……なんで……」
──わかったの、そんな顔をしてくるまくらに、いよいよ焦燥が募った。
「話せよ!! なんでそんな大事なコト今まで……っ!? まさか、オレに隠さなけりゃならないくらいマズいことなのか!?」
まくらが自分に気を使って話さなかった──その可能性に気付いた。
そうして完全に余裕がなくなってしまった計佑に、まくらが苦笑して、計佑の手をポンポンと叩いた。
「話す、話すよ。その為に呼び出したんじゃない……だから落ち着いてよ、ね? ……ちょっと痛いよ」
言われて気付いた。かなり力を入れてまくらの肩を握ってしまっていた。
「あ……悪い……」
手を離して、椅子にぺたんと座り込んだ。息を大きくつくと、力なくまくらを見上げる。
「わかんないコトだらけだ……全部教えてくれるんだよな? まくら」
「全部説明できるかはわかんないけど、私にわかってることは話すよ。
……まあ、説明とか私上手くないから、きちんと伝えきれるかはわかんないけどね」
そう言って、まくらが一回言葉
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