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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第16話 『温泉へ。まくらが語る呪いの真相。「目覚くんは無理だと思いますよ」』
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て、いそいそと部屋を出ていく。
計佑は慌ててそれを追いかけて、
「先輩先輩っ。ホントにいいんですか? オバケなんて──」
「オバケじゃなくて神様なのっ!!」
クワっと雪姫がかみついてくる。
思わずたじろぐ計佑だが、行ったら行ったで震えるばかりになりそうな雪姫が想像できるだけに、引くわけにはいかなかった。
「いや、確かにいい神様って話らしいですけど……それでもオバケの一種みたいな感じでしょう?
こういっちゃあ何ですけど、万一ホントに出たりしたら……先輩の場合どうなることかと……」
「…………」
雪姫が俯いてしまった。
「あっいや!! 昼間だし!! みんなで行くんだし、そんなに怯えるものでもないとは思うんですが!!」
後で苦しむ雪姫を見たくはないが、
だからといって今凹んでしまう雪姫だって見たくない計佑は、あっさり前言を翻してしまう。
「……ふふっ……」
けれど、顔を上げた雪姫は微笑を浮かべていた。
「……計佑くん。もう元気になったみたいだね」
「……え? あ……」
──そうだった。今日は、先輩には朝からずっと凹んだ姿しか見せていなかったっけ……
罰掃除の間は顔を合わせることはなかったし、
皆が揃った昼食の間も、雪姫にはカリナが絡んでばかりいて、ろくに会話はしていなかった。
「……すいませんでした。なんか色々心配かけちゃって……」
「ううん、いいの。計佑くんが元気になってくれたならそれで……」
嬉しそうに笑って、計佑の手をきゅっと握ってきた。
たちまち顔を赤くしていく計佑に、雪姫が言葉を継ぐ。
「心配てくれてありがとね。でもホントに大丈夫だと思うよ。
計佑くんの言うとおり、昼間で、みんなだっているんだから、ね?」
そこまで言って、雪姫が笑顔をニマっとしたものに変えた。ポンっと計佑の肩を軽く叩いてくる。
「それにっ。私の王子さまが一緒なんだから、オバケからだって守ってくれるでしょう?」
「せ、先輩……王子さまってのは流石にやめてくださいよっ」
いつも通りの雪姫のからかいに、いつも通りの照れる姿を晒す計佑だった。
─────────────────────────────────
──おー……いい雰囲気のとこだなー。
バスで温泉にやってきた計佑達は、今入り口のところで辺りを見回していた。
「あっ!! ねえねえ、向こうにあるの展望台じゃない?」
雪姫が指差す先には、確かに屋外の展望台らしきものがあった。距離もそんなに遠くはない。
「じゃー温泉入った後に、みんなでいってみよーっ!!」
「さんせー!!」
カリナの誘いに、茂武市が即答した。
「おっしゃー!! 一番
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