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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第15話 『まくらとの喧嘩、変わり始める関係。「お前、どんだけ失礼なんだよ」』
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で消沈している姿に心細くなるばかりで、雪姫は何も出来ないまま、ただ不安そうな顔を続けるのだった。

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 ボートが船着場に着くや否や、

「雪姫ーッ!!!」

 カリナが雪姫にしがみついた。

「よかった無事でっ!! おばあちゃんは全然事情話してくれないしッ!!
さっきケータイがつながった時はどれだけ安心したとっ……!!」
「ごっごめん、ごめんねっカリナ」

 頬をすりつけてくるカリナを、雪姫が困りながらも抱き返している。
それを尻目に、ボートをロープで杭に結わえる計佑と茂武市。
 雪姫はチラチラとこちらを気にしていたが、結局カリナに引きずられて先に戻っていく。
それを見送った茂武市が、ニヤニヤと計佑に話しかけてきた。

「よくぞ無事に帰ってきたな計佑。……もう大人になっちまったのか?」
「……そんなんじゃねーよ……」

 いつもなら、その手のからかいには真っ赤になって反論する少年だったが、今はそんな元気がなかった。

「……なんだ? 随分凹んでんな……先輩の様子からするとケンカしたってワケでもないだろうに……あ!?」

 突然、何かに気付いた茂武市が、同情的な顔つきをすると、計佑の肩にポンと手を置いてきた。

「……そうか。上手くできなかったんだな?  ……まあ気にするな、どうせ初めてだったんだろう?
先輩のあの心配そうな様子からすると、別にお前に幻滅したってワケでもなさそうだし、次へのリベンジを──」
「うるせーよっ!! 」
 
 怒鳴った計佑が、茂武市の手を乱暴にはねのけた。

「先輩とはそんなんじゃねーんだよ!!」

 見当違いな話をふってきて、見当違いな慰めをしてくる茂武市に、ついにキレた。
 八つ当たりなのはわかっていても、
今目の前の少年に溜まったものをぶつけないと、もう自分がどうにかなってしまいそうだったから。

「なんだってんだよ!? 何でお前に俺たちの気持ちがわかるってんだよ!!
俺はあの人を尊敬してるだけだし、先輩のほうは俺をからかってるだけだっ!!」

 勢いにまかせて、言葉を叩きつけた。
 今更、雪姫の気持ちを疑ってはいない。けれど今、茂武市のからかいに耐えられなくて、そんな風に叫んでしまった。
──これ以上会話を続けていても、更に茂武市に八つ当たりを続けてしまうだけだ──そう考えて、踵を返す。立ち去ろうとして──

「……おい。ちょっと待て計佑」

 もう一度、茂武市に肩を掴まれた。

「なんだよっ……もうほっといくれよっ!!」

──これ以上、お前にまでみっともないトコ晒したくねーんだよっ……

 そんな本音は口にできなかったが、振り返って、肩の手を払
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