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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第14話 『島編第3話・何もかも告白させられて。「先輩のこと、守ってあげたくなりました」』
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った。
『やっぱり冗談なんじゃあ』と冷めかけたところに、灼熱のマグマをぶっかけられた気分だった。
至近距離で、とんでもない爆弾発言をぶつけられて。
雪姫の両手にしっかり顔を挟まれていて、視線を逸らすことも許されない。
もう、頭が沸騰しそうだった。
限界だとばかりに、ついには、ぎゅっと目を閉じると、
「……ふーん……それはキスしてもオッケーてことだよね?」
そんな言葉が聞こえて、慌ててまた目を開く。
──本当に、さっきより更に距離が近かった。
「わひゃ……わきゃりましたから、ちょと離れちぇ……」
ろれつが回らなかったが、どうかに言葉を発した。けれど。
「……どうわかったのかちゃんと言って。でないと計佑くんの場合、信用できない……」
雪姫の顔が更にじわりと近づいてきて。ついに、雪姫の鼻が自分の鼻に触れた。
──……あ。
──そこで少年が鼻血を出して、失神した。
─────────────────────────────────
計佑が目を覚ますと、視界には雪姫の顔が逆さまにあって、その後ろには天井が見えた。
「……?」
自分が寝転んでいるのにも気付いた。身動ぎすると、
「……あ。気がついたんだね」
雪姫が微笑で見下ろしてきた。
「俺……一体どうしたんですか?」
「……気絶しちゃったんだよ。こっちがビックリだったよ……?」
さらりと、雪姫の手が頭を撫でてくれるのを感じた。
──気絶……?
記憶を探ってみる──思い出した。雪姫の爆弾発言と、超至近距離の──
ボッ!! とまた頭に血が上った。慌てて身体を起こそうとする。
「ああっ、ダメダメ!! 鼻血も出てたんだよ? もうしばらくじっとしてなさい」
雪姫の手に押さえつけられて、また枕に頭が戻される。
──……枕?
そんなものも持ち込んでいたっけか?
というか、先輩の胸や顔が真上にあって、でも逆さまに見えるってそれ……!?
自分の後頭部にある枕の正体に気づいて、ますます動悸が激しくなった。
「せっ、先輩あのっ……この格好はそのっ、やっぱり落ち着かないですっ……!!」
必死で言葉を紡いだ。
「うーん……残念だけど、しょうがないか……計佑くんじゃあ、また気絶しかねないもんね?」
雪姫はちょっとだけ意地悪そうに微笑うと、計佑の肩に下から手を入れて、起きるのを手伝ってくれた。
起き上がってすぐ、鼻に手をやる。──ティッシュが詰められていた。
──どこまでカッコ悪いんだよ……俺……
引きぬく。恥ずかしさのあまり、投げ捨てたくもなったけれど──
そんな八つ当たりはせず、持ち込んでいたゴミ袋がわりのビニ
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