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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第14話 『島編第3話・何もかも告白させられて。「先輩のこと、守ってあげたくなりました」』
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まった。
──……もう、ここまできたら恥も何もないよ……
……ここまで言えば、いくらなんでもちゃんとわかってくれるよね……
ようやく、恥ずかしい解説も終わりかとほっと一息ついて──少年の赤かった顔色が、冷めてきているのに気付いた。
──えっ……なに……? どうして……?
もう何もかも伝えた筈だ。
ついさっきまで、ちゃんとこちらの言いたいことを理解してくれていた筈なのに。
なんでここにきて、そんな風に不審そうな顔つきになっていくのかわからない。
戸惑う雪姫に、おずおずと計佑が口を開いた。
「……入学式の時って……俺がカエルみたいにコケて、ゴミを押し付けちゃった時……ですよね?
その時にでもって……ええぇ……?」
その言葉で、ようやく計佑の心情が理解できた。
確かに客観的にみたら、その時の少年は、間抜けな姿を晒したと思ったら傍迷惑なコトまでやらかしてきた人で。
その2つの行動だけを切り出したら、それは確かに納得できないかもしれない──けれど。
──〜〜〜〜〜〜!!!!
これ以上、まだ解説しろというのか。
あの時の自分を取り巻いていた環境、心情、
そういった事を語るのは出来なくもないけど、結局最終的には感覚の問題なのだ。
これ以上延々と語っても──そう考えて。
そして、少年の心が遠のいていくのを感じて。
『やっぱりいつものからかいだったんじゃあ』とでも考えだしてそうな顔つきを見て────雪姫はキレた。
「も〜〜〜〜っっ!!!!」
がっ! と計佑の顔を両手で挟む。ぐっと顔を近づけた。
「キミは一体、私を何だと思ってるのっ!!!
好きでもない人に!
胸つかませたり、お尻撫でさせたり、裸見せたり!!
添い寝したり、そばで服を脱ぎだしたり、キス──あれは事故だけど!!
そんなことするワケないでしょおっ!!??」
この中に意図的にやった事は2つくらいしかなかったのだけど、勢いで喚きたてた。
至近距離が恥ずかしいのか、また少年の顔に熱が入ってくるのを感じる。
「これだけ言ってもわからないっていうなら、
事故じゃなくて、ホントにこのままキスしちゃうからねっっっ!!!」
半分ハッタリだったけど、ダメ押しもした。
大好きな少年とのファーストキスは、
一方通行の想いではなく、事故でもなく、ちゃんと計佑に好きになってもらってからにしたい。
でも、いくら言葉を投げても受け止めてもらえないなら、もうそんな非常手段に訴えるしかないじゃないか──
そんな決意をもって、雪姫はじっと計佑の目を見つめる。
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計佑はパニック状態だ
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