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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第14話 『島編第3話・何もかも告白させられて。「先輩のこと、守ってあげたくなりました」』
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。調査のこと関係なく、先輩と知りあえて本当によかった」
ちょっと気恥ずかしくなって、雪姫の顔から視線を逸らした。
だから、雪姫の顔がみるみる赤くなっていくのには気付かなかった。
「オレなんて大した人間じゃないですけど……それでもよかったら、これからもよろしくお願いします」
軽く頭を下げて、改めて交友をお願いした。
気恥ずかしくて、苦笑を浮かべながら雪姫の顔にまた視線を戻して──驚いた。
雪姫が林檎みたいな顔色で目を見開いて……涙ぐんでいたから。
──えっえっ……先輩どうしたんだ?
戸惑う計佑の手を、雪姫がきゅっと握ってきた。
──……へっ?
「嬉しいっ……!!!」
雪姫が感極まった様子で声を発した。きゅっと瞳を閉じて、うつむきながら言葉を継いでくる。
「本当に選んでもらえるとは思ってなかったから……!! ありがとうっ、計佑くん……!!」
雪姫の手に、ぎゅっと力が入った。
「こちらこそ、全然大した人間じゃないけどっ……これからは、改めてよろしくねっ!!」
顔を上げた雪姫は、満面の笑みを浮かべていた。
「……? いえそんな……ホントこちらこそよろしくです……?」
感謝の言葉と、これからも友人であってという願望を伝えただけでなんでこんな大袈裟な反応をされるのか、
計佑にはまるで──
「うわぁ……うわぁあ……ふふっ……計佑くんが私の彼氏かぁ……///」
──わかった。
"交友"をお願いしたつもりが、"交際"と受け取られていることに。
──えぇええええ!!!??
まさかの誤解に、一気に計佑の脳が沸騰した。慌てて雪姫の手から逃れ、バタバタと両手を振る。
「ちょっちょちょちょ!! ちがっ違います違います!!」
「……え。……違う、って……?」
雪姫の笑顔が強張る。その様を見て申し訳なくなるが──
──だからってこんな誤解ほっとくワケにはいかないしっ!?
ていうか何でそんな話にっ!?
単に友人としてこれからもよろしくと言ったのがなんでそんな風に……っ!?
ぐるぐるする頭に、昨夜の雪姫の告白、それから今までの態度が思い出された。
──……まっ……まさか……
混乱した少年は、昨夜からの疑問を──バカ正直にぶちまけた。
「昨夜の告白って……本気だったんですか!?」
─────────────────────────────────
今度は雪姫のほうが混乱する番だった。
天国から地獄へ──落とされるのかと思いきや、まるで予想だにしなかった質問が投げかけられて。
──ほ……本気ってなに……?
顔が引きつるのがわかる。
「……まさか……冗談だと
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