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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第14話 『島編第3話・何もかも告白させられて。「先輩のこと、守ってあげたくなりました」』
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ヒトがいなかっただけで、
ちゃんと自分で気持ちとかわかったんですよね?
オレなんか、自分の気持ちもよくわかんないとか、そんな情けないヤツなワケでっ」

 慌てて、フォローする。
 雪姫はそんな計佑を優しく見つめてきていたけれど、やがてまた質問をしてきた。

「それじゃあ……自分の気持ちがはっきりわかる時がきたら……あらためて、答えをくれる?」
「……はい。それは、必ず。約束します」

 じっと雪姫の目をみつめて、頷いた。

「……そっか。わかった……」

 雪姫も深く頷いて。
……しばらく経って、顔を上げるとまた尋ねてきた。

「わかったんだけど……もういくつか訊かせてもらってもいい?」
「はい。オレに答えられることならいくらでも……」
「……うん……」
「…………」

 聞きたいことがあるといってきたのに、なかなか雪姫は口を開かなかった。

「……先輩?」

 それでも、計佑が水を向けるとようやく質問を始めた。

「計佑くんが……今一番……一番だよ?
ドキドキすることがある女の子、
一人でいる時によく思い出す女の子、
傍にいて嬉しい女の子。
……他にも聞きたい子はいるけど、とりあえずこの三人を……それぞれ教えてくれる?」
「…………」

考えてみる。
1つめ、これは考えるまでもない。
2つめ、まくらの事が脳裏をよぎるが、ごく最近だと、昨夜からの雪姫の態度に悩まされたこともあって。
3つめ、それなりに話す女子なんて三人程しかいないけれど、その中で今一番そばに居て嬉しいといえば……緊張もするけれどやはり……

「白井先輩ですね、全部」

 質問の意味は考えずさらりと答える少年と、

「……っっ!!」
 
 その答えに息を呑む少女。

 そして雪姫はぶるりと身体を震わせると、みるみる顔を赤くしていって。
ぎゅっと目をつぶると、唇をむにゅむにゅし始めた。

──あ……まただ。なんか昨夜から時々これやってるなぁ先輩……
  確か、先輩にキレイって言ってしまった時と、さっきパジャマを褒めた時と、たった今……だっけ?

 鈍い少年はその共通点にも気付かず、ただぼんやりと少女を見守るだけだ。

「……わかった。ありがとう。もういいよ……」
「え? 他にも聞きたいことあったんじゃあ……?」
「ううん、もういいの。……今はもう十分……」
 
 赤い顔でもじもじしながら、そんな風に答える雪姫。

「……? そうですか、わかりました」

 イマイチ腑に落ちないながらも、雪姫がわかってくれたのならありがたいとばかりに、それ以上はツッコまなかった。
色恋の話が続いていったら、いつまた自分は爆発する羽目になるかわかったものじゃないし
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