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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第14話 『島編第3話・何もかも告白させられて。「先輩のこと、守ってあげたくなりました」』
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ったが、黙りこんでしまうのも十分悪手。
しかしそれがわかっていても、ただ棒立ちを続けてしまう少年だった。

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 計佑のいきなりの大声に、雪姫は二重の意味で驚かされた。
 突然の大声と、自分の心を見透かしたかのような内容に。動悸が激しくなった。

──本当に……こっちを見るの?

 じっ……と計佑の後頭部を見つめる。
少しの動きも見逃すまいと。そして……

──動かない……

 叫んでから一転、計佑は全然動かなくなった。声すら発さない。

──あんなコト叫んでおいて……やっぱり実際には何もしないんだ……

 安心、悔しさ、切なさ、色んな感情がごちゃ混ぜになった。

「……先輩? まだ着替え終わりませんか?」

 あまりに長い時間が過ぎて、ついには計佑から催促された。
雪姫の口からため息がもれる。

「……もう振り向いてもいいよ……」

──……計佑くんのバカ。

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 雪姫からお許しが出て。
念のためまくらに目配せすると、まくらは計佑の後ろを見た後『あれ?』という顔をした。

「……大丈夫」

 けどそれでも保証してきたので、ついに計佑も振り返る。
──雪姫は、パジャマ姿だった。

──え? なんで?

 多分唖然とした顔をしていたのだろう、雪姫が慌てた様子で弁解してくる。

「なっなによっ、服の入れ間違いくらいあるでしょっ!?
服詰める時にたまたま他のコト考えてたんだもん……計佑くんだって妹さんの水着もってきたりしたクセにっ!!」
「すっすいません!!」

 雪姫の弁解は、最後には口撃になっていた。
 別にあれは計佑が持ってきた訳ではないのだけれど、
そんな言い訳をするわけにもいかず、計佑はペコペコと頭をさげてしまう。

──それにしても……このパジャマの柄って……

 なんとも可愛らしい、クマさんプリントだった。

──ケータイストラップといい、そんなにクマ好きなのか先輩……

 コンビニでの買い物の事も思い出してしまい、つい見入ってしまう。

「……なに? ……また子供っぽいとか笑ったりするの?」

 なんだか着替え終わった後あたりから雪姫の機嫌が悪い。
 確かに変な顔をされたり、じろじろ見られたりしたらいい気はしないかもしれないけれど、
思い返してみると『振り向いていい』の声からして不機嫌さを感じたような……

──あ!? もしかして、叫んだ通りオレが覗いたとでも思ってる!?

 着替えている間も雪姫はずっと自分を見つめていた──そんなことを知る筈もない計佑は、そんな答えにたどり着いて
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