第二十七話
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労。案内をよろしく頼む」
笑顔で敬礼する。
(なんて素敵な笑顔)
何やらピアティフ中尉の顔が赤くなったような気がする。
「ピアティフ中尉、どうかしたか?」
「い、いえ!大丈夫です!では、案内をさせていただきます。ついてきてください」
ピアティフ中尉の後ろ追うように歩く。後ろでイルマ中尉とシーマ中佐が 「「あれは、堕ちたね」」と言っていたが、俺には聞こえなかった。
暫く敷地内を歩くと、研究所にたどり着いた。ピアティフ中尉が、IDカードを端末に通し、ドアが開く。そのまま中に入り廊下を歩く。この間誰も喋らずに歩いている。
(ウ〜ン。気まずい雰囲気は苦手だな)
(もう少しで、応接室に着く。もう少し不動准将と話がしてみたいけど、話せるような雰囲気ではないわね)
(ピアティフ中尉も、不動准将を狙うようになるわね。ライバルがいくら増えても、悠斗の恋人は私がなるんだから)
(かたっくるしい雰囲気の建物だね。イルマは、ピアティフをライバルに入れたようだし、ますます悠斗が狙い難くなるね。まあ、最後に笑うのは、このシーマ様なんだからね。小娘ごときに、悠斗は渡すつもりはないからね)
色々な事を考えて歩いていると、ピアティフ中尉がドアの前で止まる。
「こちらです。中にどうぞ」
ピアティフ中尉がドアを開け、中に入る。
後に続いて中に入ると、紫色の髪の毛で凄い髪形をしている、白衣を纏う美女と、銀髪のウサ耳を着けた美少女がいた。
「初めまして香月夕呼博士。私は、国連外郭独立機動戦隊メビウス所属不動悠斗准将と申します。本日は忙しい中、お時間を取らせてしまいまして申し訳ありません」
自己紹介をして、右手をスッと差し出す。
「ええ、初めまして不動准将。貴方の噂はよく耳にしますよ」
香月博士も右手を差し出し、握手を交わす。今回はお互い顔合わせ的な要素が強い。だから交渉事になる可能性は低いだろう。
「そちらのお嬢さんは?」
「私の部下です。社、挨拶しなさい」
「社霞少尉です」
ぺこりと頭とウサ耳を下げる。生で見ると、凄く不思議に感じるな。
「よろしく社少尉」
俺も頭を下げる。
「不動准将。そちらのお二人は一体誰ですか?」
香月博士が、イルマ中尉とシーマ中佐を見る。
「こちらの二人は部下です。二人とも挨拶してくれ」
イルマ中尉とシーマ中佐に挨拶を促す。一歩前に出て、自己紹介を始めた。
「私はメビウス所属シーマ・ガラハウ中佐だ。普段は、パイロットだが不動准将の護衛も兼ねている」
「イルマ・テスレフ中尉です。不動准将の秘書官兼オペレーターを、担当しています」
二人は敬礼して、後ろに下がる。
「それで、本日はどう行ったご
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