第二十七話
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交渉や話し合いを有利に進めるのがやり方だ。しかし、リーディングには弱点もある。
読み取りたい相手が、高速で不要な事を考えていれば、心理層の深い部分は分からないのである。
(様は、リーディングされても分からない様にしていれば、問題無いって事だな)
何時のまにか二人は、俺が物思いに耽っている内に、二人で仲良く話をしていた。
交差点の信号が赤になり止まる。俺は、二人の邪魔をしないように小さく歌を歌う。
信号が青に変わり、アクセルを踏み車を発信させる。
のんびり歌いながら、目的地を目指す。車を運転していると、やはり歌を歌いたくなってしまう。
「綺麗な歌声」
「ああ。全くだ」
この時俺は、気づいていなかった。二人が実は話すのを止めて、俺の歌を聴いていたことを。
普通に運転しながら、ノリノリになってきた俺は、知らず知らず声のボリュームが上がっていた。そのまま、歌いながら目的地に向かうのだった。
悠斗sideout
???side
私は仙台のとある研究室に居ます。香月博士から今日来るお客さんの説明を受けました。彼の名前は、不動悠斗。 国連外郭独立機動戦隊メビウス総司令であり、今回のリーディングの対象です。博士のお話では、彼とコネクションか協力関係を築けるかで、今後の計画に影響が出るらしいです。渡された写真を見てみると、青い髪の毛が特徴の人でした。
「何、社?彼に興味あるの?」
「・・・分かりません」
香月博士に尋ねられましたが、私は彼に興味があるのでしょうか?
生まれてから、何かに興味を持ったことは余りありません。
「・・・ただ」
「ただ?どうしたの?」
「会ってみたいです」
「珍しいわね。社がそんな事を、言うなんて!」
驚いた表情をする香月博士。普段他の事に興味を示さない私が、こんなことを言ったからでしょうか?
「まあ、今回はお互い顔合わせ的な要素が強いから、無理に交渉するつもりは無いから、最初から一緒に居ても構わないわ」
「分かりました」
「まあ、もう少ししたら来るからゆっくり待ちましょう」
それだけ言って香月博士は、研究資料に視線を戻しました。
私も、椅子に座りパソコンを操作することにしました。
???sideout
悠斗side
歌を歌いながら目的地にたどり着きました。
駐車場に車を停めて外に出ると、金髪の女性が出迎えに来ていた。
「不動悠斗准将ですね」
「そうだが。君は?」
「香月博士の秘書官をしている、イリーナ・ピアティフ臨時中尉です。お迎えに参りました」
敬礼をするピアティフ中尉。
「そうか。出迎えご苦
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