第二十五話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
人達がいたらその能力を遺憾無く発揮出来るか分からないからな。
「ビッター少将からの話では、完全退去が間に合うか微妙だそうです」
「そうか。間に合うと良いのだがな」
今現在迄に、民間人の犠牲者が0なのは凄いよな。正史なら、大量の犠牲者がでる羽目になったのだから、それに比べたらだいぶ良い結果なんだよな。しかし、帝国軍の部隊は、果たして防衛線を維持出来るかが、鍵となるな。
「コーヒーをお持ちしました」
俺とギニアス大佐に、コーヒーが渡される。渡されたコーヒーを口に含む。苦味が口いっぱいに広がり頭が冴えてきた。
「コーヒーは旨いな。ギニアス、第二師団は姫路防衛線から、民間人の脱出を最優先させろ」
「宜しいのですか?帝国軍が壊滅したら、我々も出撃する事になりますが?」
「構わん。民間人を死なせるな。民が生きていれば、また帝国は立ち上がるだろう。その為にも、此度の戦いで無闇に犠牲者を出させないのが、最善の行動だ」
「分かりました。オペレーター、ノイエン・ビッター少将に入電してくれ」
「かしこまりました」
ギニアス大佐が指示を出す。女性オペレーターが指示された通りに、ノイエン・ビッター少将に入電するのであった。
悠斗sideout
コンスコンside
ワシは今、姫路防衛線に避難してくる民間人達をビッグトレーに誘導して、避難させるように指示を受けた。
「まだ、民間人の避難は終わらんのか?」
「はい!現在、最優先で民間人避難を行っておりますが、BETAの進行が速く、民間人の脱出が間に合うか微妙な所です」
ブリッジで椅子に座って、部下の報告を受ける。今だ台風が九州に大規模な被害を与えておる。
外は、激しい雨と強い風が吹いておる。
ワシの艦に避難してきた、民間人の受け入れ限界も近い。
「他のビッグトレーはまだこんのか!」
ドン
椅子の肘掛けを強く叩く。最前線に近い場所で、民間人を受け入れていた、他の数隻のビッグトレーは、既に離脱している。ワシの艦が満員になったら、収容出来なくなった他の民間人達は、歩いて後方まで行かねばならん!その間にどれだけの人命が失われるか、他の連中は分かっているのか?
「現在、ノイエン・ビッター少将の部隊から、増援部隊が此方に向かっております。もう暫くはかかるとの事です」
秘書官が冷静に報告をするが、イライラする現状は変わらない。
「ええい!MS部隊は、何をやっとるのだ!」
「此処より、五キロ先の地点で帝国軍や在日米軍と共に迎撃任務をしています」
秘書官は忠実に職務を行うが、ワシの機嫌は一向に良くならない。
「コンスコン准将!本艦より後方から、増援のビッグトレー3隻が来まし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ