第二十四話
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シャアside
1998年7月9日
山陰地方山口県
私は今、ノイエン・ビッター少将の乗艦しているビッグトレーから、出撃準備をしている。
カチ。カチ。カチ。
ザクURー1型のコックピットで、機体の電源を入れる。各モニターに通電され、映像が写しだされる。
私の機体の前を、ザクUF2型が歩いてカタパルトに向かって行く。
カタパルトに着いたザクUF2型が射出され出撃して行った。
「シャア大佐、カタパルトまでどうぞ」
茶髪のヘアバンドをした女性オペレーターが、モニター画面に映る。
「了解した」
私はザクをカタパルトまで移動させる。
ガチャンガチャンガチャン
カタパルトに到着して、通信回線を開く。
「状況はどうなっている?」
「現在BETA群は、下関から上陸を続けています。同地区から民間人は既に脱出していますが、そこから更に20キロの地点に、まだ民間人が取り残されています。現在帝国軍が、避難誘導に当たっております。また、コンスコン准将の部隊と帝国軍が応戦しておりますが、民間人を巻き込む恐れがあるため、支援砲撃を射てない状況になっております」
(やはり、まだ民間人の避難が完了していないのが痛いな)
尚もオペレーターから状況説明が続く。
「シャア大佐は本艦から出撃後、コンスコン准将の部隊と帝国軍と共に、民間人脱出の為の時間稼ぎをお願いします」
「了解した。シャア・アズナブル、ザク出撃する」
オペレーターと通信を終え、カタパルトから射出される。射出された勢いを生かしながら、ブーストを吹かして一気に、戦場に向かうのだった。
シャアsideout
帝国軍衛士side
現在我々帝国軍は、山口県で民間人の避難誘導を行っている。
下関から上陸したBETAを迎撃している最中だ。
「クソ!BETAめ!」
87式突撃砲を、迫りくる要撃級に射つ。36o弾が要撃級に赤い花を咲かせる。
友軍機も奮戦しているが、戦線はどんどん後退している。
「HQ、支援砲撃による面制圧を求める」
「こちらHQ。現在支援砲撃は、民間人を巻き込む恐れがあるため行えない。 現状の戦力で応戦せよ」
「クソったれ!何時になったら、支援砲撃がくるんだよ!」
先程から支援砲撃を求めても、返ってくる返事は全く同じものだった。
「隊長!まだ支援砲撃は、再開されないのですか!」
流石に部下達も奮戦しているが、民間人を巻き込む訳にはいかないので、面制圧が行えないの繰り返しでは、我々ももたない。
「本部の連中は、現状の戦力で応戦せよだとよ!俺達を見殺しにするつもりか!」
既に中隊規模で出撃した俺の部隊も、今や
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