第二十三話
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違うと言うことですね」
「そうだ。どんなに良い機体であっても、生かす腕が無ければ意味がない。それよりも、撤退命令が出た以上此処に居ても無駄だ。引こう」
こうして会話をしている間にも、BETAを倒すのは止めない。動きを止めれば、待っているのは死だけだ。
それは、長年戦場に出ていれば嫌でも分かる。生き延びれば生き延びるほど、死に対する恐怖と戦う時間が増えるのだ。
いくら、帝国軍の衛士が精神的に強くても、戦闘時間を考えると限界が近い。また、そろそろ長期間の戦闘によって、戦術機が限界だろう。
いくら外見上に損傷が無くても、関節部分は金属疲労が蓄積されている。これ以上は、此処での戦闘は無意味だろう。
「そうですね、ガトー少佐。撤退したいのは山々ですが、光線級をどうにかしないと脱出は、不可能でしょう」
不動大尉が言う通り、後方に入る光線級の正で、戦術機は撤退出来ないだろう。ならば、私が道を開けば良いだろう。
「ならば、私が光線級を排除しよう。不動大尉の部隊は、光線級の危険度が下がったら、すぐに脱出するようにな」
「な!き、危険です!再考をお願いします!」
不動大尉の問いかけを無視して、ブーストジャンプで空を飛ぶ。アラートが五月蝿いがこの際無視して、一気に光線級の群れに向かって突っ込む。
「ふん!モニターが真っ赤か。だが、あたらん!この、アナベル・ガトーが殿を勤める以上、友軍部隊に指1本触れさせるものか!」
光線級のレーザーが一斉に掃射される。私は更にブーストを強く吹かして左右上下に動きながら、レーザーを回避する。
「な!レーザーを、避けている!!」
「うそだろう!!」
「す、すげえ!!」
「奇跡だ!!」
光線級のレーザーが、掃射が終わりインターバルに入る。その間に光線級を、排除する。
「じゃまだぁぁぁぁぁぁ!」
光線(ルクス)級に上空からクラッカーを投げ、小型の光線級を排除する。大型の重光線(マグヌルクス)級に近ずき、ブーストジャンプをして、頭の上まで上がり、ヒートホークで真っ二つにする。
「私の邪魔をするなーーー!」
バズーカかで、周りの光線級達を巻き込みながら、撃破する。500体は倒しただろう。危険度が低下した今なら、帝国軍の衛士達が撤退出来るだろう。ゆっくりと近付いてくる要塞級にバズーカをおみまいして、絶命させる。頭や体をバズーカで吹きとばされた、要塞級は、ドバーと体液を溢れ流しながら倒れる。下に居た、小型種も踏み潰される。
「今だ!不動大尉、脱出しろ!これは、命令だ!」
後方で奮戦している、不動大尉達に、撤退命令を下す。
「しかし、少佐がまだ中央で戦闘を!」
「構わん!行け!」
「く、分かりました。ガトー少佐、ご武運を。
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