第二十三話
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払う。頭の中を真っ白にして落ち着く。
「そうだな。急がねばならんな。あそこの防衛部隊が全滅してしまう。全機ブーストジャンプで、ショートカットするぞ」
「了解」×11
ブーストジャンプでショートカットして、戦闘地域に到達すると、既に友軍は全滅していたが、青と緑のカラーリングをした、ザクUが1機で戦線を維持していた。
「す、すげえ!化物かよ!」
部下の一人が、そう呟く。私とて、目を疑いたくなる光景だった。バズーカを射てば、突撃級を巻き込みながら要撃級や小型種を倒す。格闘戦に持ち込めば、あのオノで真っ二つにする。あの機体の周りにはBETAの死体しか無い。夢か何かと、勘違いしてしまいそうだ。
「あ、あれは、間違いない!そ、ソロモンの悪夢だ!」
部下の一人が、声をあげる。4月から、富士第一基地から移動してきた部下だった。
「なんだ?シャイニング・ファング10?知っているのか?」
「はい!知ってます。2月にあった、メビウスとの模擬戦でたった1機で、帝都守備連隊第一中隊を全滅させた、パイロットです。機体のカラーリングが、そのままですから間違いありません!」
部下から、聞いた話は私も耳にした事がある。化物的なテクニックを駆使して戦うって噂だ。
実際見てみると、噂以上だったがな。
対人戦なら相手にしたくないな。命が幾つあっても足りないな。
「まあいい。助けに行くぞ!エレメントを崩すなよ!」
「了解」×11
全機陣形を組んで、助けに向かうのであった。
光牙sideout
ガトーside
「沈めいぃぃぃぃぃ!」
バズーカで、要撃級や戦車級を巻き込みながら倒す。既に倒したBETAの数は、一万体を越えただろう。しかし、BETAの数が減っている気がしない。
「フォックス2」
「フォックス2」
「フォックス3」
「フォックス3」
援護に駆けつけた不知火が、87式突撃砲を射ち弾幕を張る。しかし、余りにも数が多い為、余り効果がない。
「こちら、HQ。エリア054の友軍機に次ぐ。帝国本土防衛軍は、防衛ラインを下げる事を、決定した。宮崎県まで後退せよ。繰り返す」
オペレーターからの通信は、受け入れがたい命令だった。しかし、最早防衛ラインを死守しているのは、我々だけだった。
「チッ!今頃下がれって言うのかよ!」
シャイニング・ファングスの隊員が、愚痴る。
まあ、その気持ちが分からん訳ではないがな。
「結局1時間以上防衛して、残ったのはアナベル・ガトー少佐を含めて5機だけか。しかも、ガトー少佐は最初一人で防衛されていた。我々より長時間戦っておられるのに、無傷であるから最早、機体の性能差だけではない。腕が
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