第二十三話
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悠斗side
1998年7月9日
帝国軍舞鶴基地。ビッグトレーバターン号
今俺は、民間人の避難状況の報告をギニアス大佐から受けている。
「現在九州地方の避難状況は、デラーズ中将率いる第一師団と、ユーリー・ハスラー少将率いる第三師団の援軍のおかけで、避難率は81%まで進んでおります」
まあ、原作では九州地方は、避難はできないし援軍は来ないから、九州に居た本土防衛軍は、絶望的な戦闘を続行する羽目になるんだよな〜。更に民間人を巻き込んでの戦闘に、軍が躊躇して迎撃ができなかった事が災いして、内陸部にBETAの進行を許すはめになったんだよな。
「そうか。九州中部に、部隊は展開しているか?」
まあ、デラーズ閣下なら問題無い気がするがな。
「はい。デラーズ閣下は、九州中部に本隊を置いて、指揮を執っております」
流石デラーズ閣下だな。与えた情報を元に、民間人を避難させながら、迎撃できる準備までしている辺りが素晴らしい。
原作違い、作戦に幅を持たせられる様にしたんだから、多分九州に居る帝国軍の連中も生き延びれるだろう。
「分かった。四国の方はどうだ?」
「はい。正直遅れ気味です。九州地方からの避難民を受け入れていますから、避難率は、60%位に止まっています」
まあ、難民をピストン輸送しているビッグトレーが目に浮かぶ。第一、第三師団の連中は、大変だろう。仕方のない事だがな。BETAの日本進行が予定どうり、佐渡島ハイブが完成したら、真っ先に秘密基地に戻ってもらい休ませてやろう。
それくらいは、してやらなきゃならんだろう。
ギニアス大佐の報告は続く。
「また、山陰地方ですが、ノイエン・ビッター少将率いる第二師団が、避難誘導に当たっていますが、50%に止まっています」
やばいな、そろそろBETAが九州中部と山陰地方に、上陸を開始する頃だ。流石に、手を打つか?まず、九州地方の残りの避難民は、沖縄に逃がして、九州に居る帝国軍は四国に逃がす。そうして四国の防衛を堅めつつ、避難民を本州に逃がして神戸でメビウスの戦力で迎撃しつつ、京都の防衛準備の時間を稼ぐか?だったら、姫路で帝国軍や在日米軍と合流して、迎撃した方が無駄な弾を撃たなくて済む。まあ、帝国軍の連中は助けてやるけど、在日米軍はどうでも良いしな。どうせ、裏切ってさっさと逃げるしな。そんなことを考えていると。
ゥゥゥーーーーンーーーーン
ブゥゥゥーーーーン
基地内に、警報が鳴り響く。どうやら、お客さん方が来たようだ。
「帝国軍から、緊急入電!本日午前10時22分に、鉄原ハイブから出撃したと思われる師団規模級のBETA群が、山陰地方に上陸しました!」
銀髪ロングヘアーの女性オペレーターが、声を上げる。ブリッジが
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