第二十二話
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
悠斗side
1998年7月7日
帝国海軍舞鶴基地、ビッグトレー艦内不動准将の寝室。
ゆさゆさ
ゆさゆさ
俺は体か揺すられる感覚で、目が覚める。
「う、うん?誰だ?」
「おはようございます、不動准将。緊急事態です。鉄原ハイブから、師団規模のBETAが進軍を開始しました」
「なに!BETAが進軍を開始しただと!」
ベッドから飛び出し、急いで軍服を着る。イルマ中尉が見ているが、今はそれどころではない。
「ッ!」
ばさ、ばさ←寝間着を脱いでパンツ一致になっている。
(す、すごい体つき!軍人だからて言っても、こんなにも凄いなんて!たまらないわ〜。抱き締められたら…)
具体的に言うと、極限まで無駄を排除し鍛え上げられた肉体。所々マスターアジアとの修行で付いた傷痕が残っている。いくら仕事で見慣れているイルマ中尉ですら、魅了する肉体美なのである。
「良し。準備完了だ!どうしたイルマ中尉?顔が紅いぞ?」
「え?は!い、いえ、大丈夫です!」
いきなり挙動不審になる、イルマ中尉。朝が早かったから寝不足なのか?
「そうか。それよりブリッジに移動しよう。情報が集まっているのだろう?」
「はい。既に不動准将を除く指揮官たちは全て、集まっております」
「そうか。ならば早く行かなければな」
寝室を出て、ビッグトレーのブリッジに向かう。
ウィーーン、ガチャ
ブリッジに入ると、イルマ中尉の言った様に、既に皆が集まっていた。
「諸君おはよう。早速だか情報報告を」
自分の椅子に座り報告を受ける。
「はい。今朝、鉄原ハイブから出撃を開始したBETA群は挑戦半島を南下、対馬島に上陸を開始しました」
「帝国の動きは?」
「はい。帝国本土防衛線、通称防人ラインに配置された帝国本土防衛軍の部隊が、現在対馬島にて防衛戦を繰り広げています。また、同日に日本に上陸した超大型台風が、九州・沖縄地方を直撃し帝国連合艦隊の展開が、不可能な状態です」
「ちぃ!帝国軍の隙を突かれたか!」
いくら、原作知識が有っても実際に聞くと凄く歯痒いな。
「不動准将。落ち着いてください。防人ラインを守る帝国本土防衛軍の部隊は、精鋭部隊ばかりです。更に九州地方には、デラーズ中将率いる第一師団が居ります。また、日本海から対馬までの間には、ドライゼ中佐率いる潜水艦艦隊が展開しておりますのでご安心を」
ギニアス大佐に宥められる。言われてみれば、日本に着たときに既に、手わ打ってあるんだったな。
「済まない。少々熱が入り過ぎたようだ。続きを報告してくれ」
其れから暫く報告を受けるのだった。
悠斗sideout
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ