第四章 炎
第5話 水着選び
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そうですか……」
士道と令音が話し合っている時、折紙は佐天と一方通行の手を引いて、士道の声が聞こえない所まで連れて行った。
佐天「あの〜……急にどうしたんですか?」
折紙「あなた達に聞きたいことがある」
佐天「……と言いますと?」
折紙「一昨日、空から炎を纏った精霊とあなた達2人が同時に現れた。それはどういうこと?」
2人は数秒間沈黙した。そして意を決したように佐天が口を開く。
佐天「まぁ……事の成り行きっていうか……」
折紙「……どういうこと?」
佐天「あの時は狂三さんが暴れたせいで急いであなた達を助けに行くしかなかったんですよ。上条さんも瀕死の状態でしたし」
佐天「だから助けに行く時に琴里が精霊ってことを初めて知ったんですよ……それで訳を聞こうとしたら、今は時間がないから後にしてくれって……」
折紙「そう……」
折紙は表情は変えなかったが、声は少し残念そうだった。
折紙は佐天に向けていた顔を一方通行に移す。
折紙「あなたは?」
一方「……テメェに答える義務はねェよ」
折紙「おね、がい」
折紙は手のひらを合わせて、あごのラインに手を置いて首を傾げる。
簡単に言えばぶりっ子の頼み方の似ているだろう。
たが無表情で言われても……
無表情でも折紙は可愛い方なので落ちる人は落ちる。
しかし、一方通行はそんなことでは落ちない。
一方「……なンのつもりだ?」
折紙「チッ……」
今、折紙の本性が見えたような気がするが無視する。
一方「テメェに″何があったか″は知らねェ……だが、これからやろうとしてることはテメェを一生後悔させることになるから気をつけろよ」
折紙「……」
折紙は一方通行の言おうとしてることを悟ったのだろう。
これからやること、それは炎の精霊、イフリートへの復讐。
つまり自分の好きな人の妹を殺すことになる。
そうして士道がどう反応するかは分からない。
しかし自分は精霊に復讐するためにASTに入った。
そして、
やっと見つけた復讐の対象の精霊。
ここまで待ったのだ。本当は今にでも殺したい。
折紙「……あなたに忠告される筋合いはない」
一方「……フン、好きにしろ」
一方通行は折紙と佐天に背を向けて士道のところに戻って行った。
佐天「私も戻ろっと……」
佐天も士道の方へと足を歩めた。
折紙「……」
折紙も、無言で士道の方へと向かった。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
3人が戻った頃には十香と四糸乃がもう来ていた。
十香は折紙を見た瞬間、怒りを上げていたが、折紙は気にせず同行した。
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