第四章 炎
第5話 水着選び
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琴里とのデートは6月22日。
今日は6月21日、水曜日。
今日は学校が休みである。
祝日でもないのに学校が休みの理由は、来弾高校の生徒、職員が全員倒れ、症状の重い生徒はいなかったものの、一時意識不明状態に陥ったため学校を徹底検査するらしい。
なので今週いっぱいの臨時休校が決定した。
士道「ま、ありがたいといえばありがたいけど……なんで佐天さんまでいるんだ?学校はいいのか?」
佐天「私は中学生ですからね。2、3日学校サボっても何ともありませんよ」
一方「そのセリフは勉強ができるヤツだけが言えるセリフだろォが。成績が悪い佐天に言えるセリフじゃねェよ」
佐天「うっ……」
佐天は一方通行に返す言葉がなかった。
一方「そういや、あいつらは?」
佐天「寝坊したから先に行っててって言ってましたけど……少し遅いですね」
一方「十香と四糸乃のヤツ……何してやがるンだ……」
佐天「本当ですね………あれ?前まで十香ちゃんのことを精霊、四糸乃ちゃんのことをクソガキとかで呼んでませんでした?」
一方「仕方ねェだろ。十香のことを精霊って呼ンだら四糸乃も反応しちまうし、十香の呼び名を変えたら、よしのんが不公平だってうるせェンだよ」
佐天「あ、なるほど……」
佐天は一方通行があの2人の精霊と意外に中がいいことを初めて知った。
そして、士道はというと、明日の琴里とのデートに向けた訓練を申しつけられていたのである。
佐天と一方通行はその付き添いだ。
士道「それで、今日の訓練は何するんですか?」
令音『あぁ。十香たちと合流したら、そのまま天宮駅前に向かってくれたまえ。目的地はツインビルのB館4階だ。……そこで、2人……いや3人の水着を見繕ってやってもらいたい』
士道「み、水着!?」
令音『オーシャンパークにいる少女は琴里だけではないんだ。せっかくのデートで他の女の子に目移りしているようでは困る。だからこそ、水着姿の女の子に目を慣らしておく必要がある』
士道「はあ……分かりました」
と、そんな会話をしていると、後方から靴音が響いてきた。
おそらく、四糸乃か十香、どちらかが来たのかと思い振り向いたが、
士道「おう、おはよ……」
そして身体が硬直した。なぜならそこにいたのは十香ではなく四糸乃でもなくて、
士道「お、折紙?」
折紙「……」
折紙が無言で頷いた。
そうした直後、顔をこちらに向けて一方通行と佐天を交互に見た。
何か言うことでもあるのか?と思ったがまた無言で士道の方へ向いた。
士道「令音さん?これももしかしてそっちの仕込みですか?」
令音『……いや、少なくとも私は知らないな』
士道「そ、
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