のつぶやき |
2014年 09月 28日 (日) 16時 49分 ▼タイトル デジモンネタ2 ▼本文 続き ルカの問いにヒカリは否定も肯定もしない。 ルカは空を見上げるとココアを飲む。 ルカ「やっぱり辛いですか?惚れていた人が他の女性を愛しているのを見るのは」 それが誰をさすのかは二人は承知している。 名前を出さないのはルカなりの気遣い。 ヒカリ「見たくないだけ、大輔君とフェイトちゃんが幸せそうにしているのを見ているのは耐えられないから」 ルカ「そうですか…」 何の感情も含まずに言うとルカはココアを飲み干すと空を見上げた。 ヒカリ「大輔君も酷いよね。前は私のこと好きだったくせにフェイトちゃんが現れたら手の平かえして」 それを聞いたルカは空き缶を思わず握り潰した。 ルカ「ヒカリさん。それ本気で言ってるんですか?」 ヒカリ「だって…っ!!」 それから先を言うことは出来なかった。 何故ならルカは冷たい目で自分を見ていたから。 ルカ「それ以上言ったら僕はあなたを軽蔑します。大輔さんの気持ちが変わったのを大輔さんのせいにしないでくれませんか?」 ヒカリ「なっ!?」 ルカ「あなた何様のつもりです?大輔さんのことが好きなら何でそれを大輔さんに見せないんですか?まさか、大輔さんは何があっても自分を好きでいてくれるなんて根拠のない自信を持っていたんですか?」 ヒカリ「そ、それは…」 ルカ「変な妄信に取り付かれて、ちゃんと大輔さんのことを見てあげなかったのは誰ですか?大輔さんの優しさに甘えてばかりで護られてばっかりなくせに護ってあげようとしなかったのは誰ですか?自分のことばっかりで大輔さんのことを考えてあげられなかったのはどこの誰ですか?」 ヒカリ「………」 ルカ「どうして、そんなにわけの分からないものを信じる前に、大輔をちゃんと見てあげなかったんですか?」 ヒカリ「え…?」 ルカ「変わるものは確かに無い。でも変わらないものも無いんですよ。信じることは凄く大切。でも、だからって信じてるからって見なくても良いってことじゃない。放置していたって心が離れるはずがないなんていうのは信頼じゃない、ただの傲慢です。」 目を見開くヒカリにルカは厳然と言う。 |