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『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)』への感想

投稿者:tukiyomi
[2015年 07月 18日 09時 56分]

▼一言
更新お疲れ様です。

うわぁ・・・前verよりも事態が悪化していますね。
方面軍司令部が壊滅し、おまけに反乱軍が独立政府樹立を宣言するなんて、軍事的にも政治的にも敗北と言ってもいい状態ですし。
また、エル・ファシル政府の重鎮たちがそれに参加しているという時点で、改革派および非改革派どちらの勢力も政治的に信頼が置けない勢力になったというのがこれまた頭が痛い事に。

あと、エリヤがヤンと直接的に意見対立をした訳ですが、前verを含めても今回が初めてのような。前verでは式典の一幕がありましたが、あれは意見対立というよりはどちらかというと要請のようなもんでしたし。
まあヤン的には「軍人ならば軍事的合理性を第一義に考えるのであって、こんな時まで『個人の面目』に拘るなんて」と思っているんでしょうが、正直、会話の流れを見ても「お前・・・部下にケンカ売っているの?」的なものですし。

原作でもそうですし、この場面でもそうなんですが、どうもヤンは指揮官として必要な『演技』という部分を軽んじまくっているとしか。
勿論、それは個人の資質としては『率直』であり称賛に値するのですが、指揮官は多人数に注目されることから、好むと好まざるとに関わらず『演技』が必要とされますし、その効能を理解し、実演せざるを得ない立場でもあります。
ここら辺の演出が上手かったのがラインハルトで、彼的には『他人への自分の見せ方』が分かっているが故に、部下や兵達に『英雄ラインハルト』というイメージをインプットさせることに成功していますし。

ここら辺は、帝国簒奪の為に一刻でも早く自前の信頼できる兵が欲しかったラインハルトと、軍での出世になんか興味がなく、そんなものより好きな歴史研究を誰の干渉も受けずにやりたいというヤンとの意識の差でもあるんですが、こういった点も、最終的に「帝国を築いたラインハルト」と「地方の1軍閥で終わったヤン」になったのかなあと思ったりします。


▼返信
投稿者: 甘蜜柑
[2015年 07月 24日 (日) 00時 29分 36秒]

感想ありがとうございます。

ヤンから見れば、メンツなんかにこだわってる連中が馬鹿に見えて仕方ないんでしょうね。ラインハルトがヤンの立場なら面と向かって「馬鹿が」と批判したんじゃないでしょうか。

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