「4stories」の感想
何と言いますか……斬新ですね。
セリフの前に人物の名前を入れるという仕様は、僕は良いと思います。
しかし、それをしてしまうとどうしても文章全体が稚拙な感じを漂わせてしまいますので、例えば会話の最中でのキャラクタ達の仕草だったり、声の大きさだったりなんかの描写を入れてみると良いかもしれませんね。
あと、いきなり魔界という急展開は読んでいてワクワクもしますが同時にまだよく分からないうちに展開されてしまっては読み手が置いて行かれてしまうという側面も持ちます。
なので例えば、2つの家系は具体的にどのくらい仲が悪くて、どんな争いごとをしてきたのかだとか、彼ら自身はどんな関係なのだろうとか、学校では他の生徒との関係はどうだったとか……。
盛り込めるお話は多くあるはずですので、その辺りにも気を配ってみてはいかがでしょうか？
もう少し気になった点は地の文(会話文じゃない所)です。
このお話ではどうやらキャラクタの目線ではない様ですが、たまにキャラクタ目線の地の文もあって、読んでいて混乱してしまいました。
情景描写も少し少ないかなと思いましたので、例えば魔界と自分たちの世界との違いだったり、学校は、校長室は、自分の家はどんな感じなのか。
といったところも書いて行くと、とても良いモノが出来上がるかもしれませんね。
ストーリーは悪く言えば良くありそうな感じですが、裏を返せば誰でも読みやすい、万人に優しいものだと感じました。
魔界という良くあるシチュエーションの中で、いかに独自性のある物語を紡いで行くか。ななねこさんの腕前に全てかかって来ますね。
僕は腕にまだ自信が無いので良くあるシチュエーションは使いませんでしたが、魔界での彼らのお話、今後も楽しみにさせて頂きます。
作者からの返信
2013年 05月 03日 13時 28分
2013年 05月 03日 13時 28分
参考にさせていただきます。
2013年 05月 03日 13時 13分