「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)」の感想

ロード
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良い点
チュン大佐から正規艦隊での運営、運用の知識を得られている点。
モラルハザード著しい組織や、上司と部下の板挟みの下での組織運営管理は知っていても、マトモに動いている組織の運営管理の経験は殆ど無いエリヤには新鮮に写ったでしょう。

 
悪い点
誤字です。
 パトリオット・シンドロームが終焉し、『リベラル派が発言力を高まってきた。』
 パトリオット・シンドロームが終焉し、『リベラル派の発言力が高まってきた。』
又は
 パトリオット・シンドロームが終焉し、『リベラル派が発言力を盛り返してきた。』
ではないでしょうか。
後、ヤンの階級が准将と少将、両方ごちゃ混ぜになっています。

 
コメント
金が無い故にトラブルを抱え込んでおり、金が無い故に解決も出来ないでいる場合は予算を取って来る事が大事ですが、いくら戦時体制下とは言え、軍事はひたすら使うだけで一切の再生産「所謂資本の再生産」が有りませんし、使える予算も有限ですから、予算を優先的に回して貰えるならモラル低下や組織運営、練度低下を引き起こさない範囲でコストカットを図る事は重要です。
予算不足をこじらせてモラルハザードに陥っている辺境警備隊と、潤沢な予算とやる気満々の正規軍部隊、そりゃあ運営方式や管理方針が違う事は当たり前です。
まあ、地方のドサ回りが多かったエリヤにすれば予算を減らす=モラル、士気、能力低下の固定概念が付くのは仕方ないですが…
逆にシトレ派、所謂エリートは軍中央で対外戦争に終始する立場しか経験していないので、数万隻の大艦隊による殴り合いの中の数百隻単位の艦隊戦は知っていても、数隻~二三十隻程度の小規模艦隊でウロチョロしている宇宙海賊に手こずるのは怠慢にしか写らないんでしょう。
 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

誤字訂正いたしました。

エリヤは出世が早い割にまっとうな仕事をあまり経験してません。チュン参謀長に助けられましたね。

結局のところ、価値観は自分の経験を起点に作られます。ちまちました仕事の多いエリヤ、大きな仕事をたくさん手がけたシトレ派では価値観が変わりますね。