「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)」の感想

長久
長久
 
コメント
更新お疲れ様でした

今回の話、本筋とはまったく関係ないところで我々読者に重要な情報が開示された気がします
即ち、ラインハルトによる皇位簒奪はこの世界では事実上不可能になったと

ラインハルトの簒奪が成功したのは下級貴族・平民出身の士官兵士の圧倒的な支持があり、優秀な将帥を得ていたから
しかしながら、この世界ではすでにこの話で示されているようにルートヴィヒ皇太子の青田買いにより、本来ラインハルトの下に集うはずの優秀な将帥は皇太子の元帥府に集い、皆自らを引き立ってくれた皇太子に忠誠を誓っているはず
仮に今後皇太子が薨去したとしても、ルートヴィヒ元帥府の将帥と簒奪を狙うラインハルトとは相容れない部分が多く、配下にすることは出来ないと思います
すでに詰んでいるのではないでしょうか?


追伸
この小説でエリヤの視点のみで世界を写して居ます
個人的にこのあり方は是と捉えております
されど、今度ルートヴィッヒ・ノインの誰かがラインハルトの配下に加わったという描写が万が一あった際、いまのスタイルではご都合主義としか捉えられません
「士は己を知る者の為に死す」
ルートヴィッヒ・ノインにとって忠誠の対象は皇太子であることは揺るがせない事実であるはずですから
主を簡単に変える人間をラインハルトが簡単に受け入れるはずもないはずですから
そして、自らの手で覇権を握る事に固執していたラインハルトが、他人がお膳立てしていたものを受け取るとは思えませんから
 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。それはラインハルトと皇太子の器量次第でしょうね。