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ソードアート・オンライン 少年と贖罪の剣
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ソードアート・オンライン 少年と贖罪の剣の感想一覧
「ソードアート・オンライン 少年と贖罪の剣」の感想
turugiken
2015年 05月 26日 01時 33分
コメント
キリトの《二刀流》の見せ場が、レン君の《無限剣》に取って食われてしまった。よく考えてみると、上位剣技だけで倒せるフロアボスではないので正しいっちゃ正しいんですが、超空振りになってしもうた。せっかく今まで、公にしないでいたのに……。
それはそうと、気になったのは《憑依経験》。
Fateの士郎やアーチャーは、自分の魔術行使によって固有結界から取り出した剣で、それを成し遂げている。ほぼ完璧に模倣した投影剣から、さらにその使い手だったものたちの記憶を自分の体にダウンロードする降霊術の一種……だと理解しています。それが可能なのは、その投影剣にそれだけの情報が圧縮されているかその大量であろう使用記憶にアクセスできるパスのようなものがある、からだと。
だけどデジタルの、それもゲームシステムAIが作り出した斧剣に、それがあるとは思えない。AIがアクセス出来るのは、自身の記憶装置とインターネット上にあるデジタル化された情報だけなので、過去の英雄たちとその宝具の記憶を呼び出すことはできないと思われます。……もしそれが可能ならば、AIによるものではなくレン君自身の、ゲームシステムに依存しないスキルによるものになる。ソードスキルとしては破格以上に、その創造主であるカーディナルシステムと茅場晶彦の手にも余る。万能の願望機たる「聖杯」ではなく近未来のスパコン程度では、コレを作り出せそうにない。
もしかしてレン君は、現実では封印指定の魔術師か何かなんでしょうか?
作者からの返信
2015年 05月 26日 02時 39分
一応、今作の主人公はレンなので原作で無双しているキリト君には今回は譲っていただきました。
今作の世界観。
科学の急激な進歩により魔術が廃れたFate世界の平行世界《パラレルワールド》。
主人公レンは失われたはずの魔術を継承する一人で、現代の魔術は電子機器との融合を果たしている。
紺野レン–––旧姓《衛宮士郎》は、電子魔術の師により『投影魔術』を習得。
茅場晶彦の企みを知ったレンの師は彼にそれを阻止させるべくソードアート・オンラインへログインさせ、カーディナル・システムへハッキングを行いその世界の中で投影魔術を使用可能とした。しかし、無理な接続によりエラーが発生し、レンの記憶は封印され、投影魔術は彼にとって『無限剣』スキルの内の一つと認識されるようになった。
この世界の投影は基本的に原作と変わらないが、ゲーム内でも使用可能という点のみ異なる。
その仕組みは、レンの記憶の奥深くに存在する数多くのこれまで読み取ってきた剣の記憶と形状、色彩が合致した武器に限り、レンの脳そのものから電子パルスが発信されカーディナル・システムをハッキング。現実世界同様の剣技を、ソードスキルとしてカーディナルに誤認させて放つもの。
–––––というのが、今作の一番最初の設定でした。見事に言い当てられて驚きましたが、残念ながら現在の設定は異なります。
現在の世界観は原作SAOの世界観そのものであり、魔術は存在せず。
『憑依投影』の発動過程である《剣の記憶を読み取る》という行為は、魔術的な意味は一切ありません。
ドロップする武器の内、限られた数のみにその剣に設定された固有ソードスキルが存在。それを発動する為には、初めからその剣にシステムで設定された記憶を視る––––読み取る必要がある。
つまり、《剣の記憶》とはカーディナル・システムによってデジタル化された御伽噺であり、《剣》と《投影開始》というスキル発動の合図が行われたのが確認されてから、剣ではなくカーディナル・システム自体が使用者の頭に直接、圧縮された御伽噺《データ》を流し込むことで憑依投影は成り立っています。
斧剣であれば大英雄ヘラクレスの御伽噺があたかも斧剣自体に宿っているようですが、武器《斧剣》と呪文《投影開始》という二つの鍵を使うことで、ソードスキル発動合図である御伽噺=剣の記憶がシステムによりレンの頭に流れ込むのです。
結論として、ゲームシステムAIが作り出した斧剣に読み込むべき記憶は存在しません。斧剣は鍵の一つであり、もう一つの鍵である投影開始という呪文が確認された後、設定されていたソードスキル発動の為に視なければならない映像が使用者の頭に流れ込み、そしてそれが終わった時に、二つの鍵と一つの条件を突破し、解放された一つのソードスキルが放てるという原理です。
例えるなら。
ソードスキルを封印している扉があり、その扉を剣と呪文の二つの鍵で解錠。開きかけた扉の奥から溢れ出した情報の洪水をやり過ごして初めて、封印されていたソードスキルを使用することが可能となる。
と、ここまで設定の奥深くを長々と説明しましたが、一番は頭を空っぽにして読んで頂けるとそちらの方が楽しめるかもしれません。
いいじゃない、投影魔術かっこいいんだもの。
しかしここまで深く考察してくださる方がいるとは思ってもみなかったです。この設定は本当は晒すつもりはなかったのですが、ずっと燻り続けていたのでこの場で語ってスッキリとしました。
説明が下手なので、まだまだご不明な点が数多くあると思います。もしまだ聞きたいことや、矛盾点を発見したら遠慮なく言ってください。出来る限りで返答したいと思いますので。
それでは、長文失礼しました。
感想嬉しかったです。
2015年 05月 26日 01時 33分