「外伝 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想


 
良い点
あの時の行動や結果がどういう過程を経て選ばれたのか分かるので物語の裏側的なこういう話は非常に面白い。

 
コメント
この後すんなり人事が決まるのか、まだ何かしらもめるのかとても楽しみだったりする。
老人組の話し合いは相変わらず非常に深いという感じがする。
ラインハルト表についても現在のラインハルトを見る限り的外れとは思えないし。
でもどちらかというとラインハルトは原作でマリーンドル伯が評したように”天才少年”なんだと思う。
そしてヴァレンシュタインという比較対象がいる事で周りの目も原作より厳しいし、対抗馬になりうるヴァレンシュタインがいる為にうまく行かない現状にますます視野が狭くなっていっている様な気がする。




ラインハルトの場合は性質的にも冷酷とか悪辣だとか言う事ではないんだろう。
ただ子供の純粋さで弱者などを憐れんだり、手を差し伸べたりできるし、子供の残虐さでどんなことでも出来るのだろうと思う。
そして作中、現時点では子供の視野の狭さで簒奪しか考えていないので、それに付随する犠牲などには気を配れないのだと思う。
考えてみるとつくづく原作のラインハルトは運がよすぎるくらい良かったのだと思う。