「亡命編 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想


 
コメント
ココア閣下の言う、「理想に酔う」とは、「自分に酔う」とは、どういうことか?
それはおそらく、こういうことではないか。

「理想に酔う」とは、その理想を絶対視し、それに疑いを持たなくなること。

「自分に酔う」とは、自分は優秀だと、自分は正しいと信じ込んで、自分自身を疑わなくなること、疑おうとしなくなること。

ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが、その両方に陥っていたことは、まず疑いない。

一方のヤンの場合は、原作の描写を見る限り、「民主主義の理想を疑っていなかった」と言うと、明らかに語弊がある。
しかし、民主主義の理想に対し、強いこだわりが有ったことは疑いない。