「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

オレンジ
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良い点
 原作とは違った価値観を提示しつつも(ノーブレスオブリージュの精神は凡人には重い。真似できないetc)原作アンチには走らない(だからといて、ノーブレスオブリージュを否定するのではなく、清いものは清いと認める。素直に感動する)あたりの全体の巧妙なバランスが素晴らしいと思います。ラインハルトが子供っぽい、実社会であんな奴いたらすぐ潰されるよ的な視点からひたすら劣化させるような2次小説が割と目が付きますが、実社会でやったらダメなことやってるから実は大したことない奴なんだ的な解釈はどうも好きになれません。(あくまでフィクションの世界で英雄とされてるんだから実社会では馬鹿にされるようなことやってるから実は馬鹿だっていうのは本末転倒。)
 その点本作では、あくまでも「英雄」という原作で設定された立ち位置を守りつつ、描写不足な部分、実社会とは乖離してそうな描写を補完していくっていうスタンスになりそうなので、(ドーソン、フォーク等で実証済み)期待大です。
 
コメント
 フォーク豹変フラグですね。(絶対壊れてそう。)
ところで、本作品はあくまでもエリヤ視点からで、ラインハルト、キルヒアイス、オーベルシュタインその他諸提督等は、あくまでもエリアから見える範囲でしか登場しないのでしょうか?