「銀河英雄伝説～悪夢編」の感想
幾ら働いても無給のなりたくもない皇帝なるのはエーリッヒにとってこの上ない悪夢
コメント
メルカッツを司令にするのは良いですが、不足する威をどうするのだろう。威で見るなら今は亡きオフレッサーかミッターマイヤーでしょう。副指令を付け繋ぎが妥当な感じがします。
権力の闇を見せ付けられた提督、将校達は今回の事件は正に悪夢ですが、オーベルシュタインだけは思い描いた結果とやや違いますが、劣悪遺伝子排除法の廃案、帝国の解体と良い夢になっています。心残りが有ると言えば、解体、廃案がエーリッヒの手による物で殆ど自分が関わっていない事ぐらい。
アンスバッハはエーリッヒは帝国宰相になり帝国の私物化までは想定していても簒奪、新王朝成立までは考えていなかったでしょう。
気付いた時には既に遅く、主と家の保障は握られ暴発も出来ないと正に悪夢。
簒奪予定なら前政権の禄は受けられない。アンネローゼの爵位、俸禄の返上を要求したのは簒奪の意思表示だったとラインハルトは勘違いしそうです。不満をぶちまけるだけで何も見えていなかった愚か者、道化、あの呑んだ暮れの皇帝が候補者に見出さないのも無理がないとラインハルトの自嘲が大きくなる。姉を取り戻すとすれば、それ自体があの男の策だと失った時を惜しむ事しか出来ない状態のライキル主従にとって、現状は悪夢です。
地球教は同盟、帝国双方に張った諜報網が最大の武器、財産で戦争が無くなれば、必然的に地球教の価値も落ちます。地球教にとって悪夢は戦争が終り忍者の時代が終わる事。戦争で両雄の間を飛び交う事で価値を高めたスパイ組織はどのルートを取っても悪夢以外の結末がないです。
2013年 10月 27日 00時 35分