「銀河英雄伝説~悪夢編」の感想

雑兵I-13
雑兵I-13
 
コメント
ラインハルトは誰もが認める成果を出さなければ、姉のおんぶに抱っこで出世して幕僚入りした苦労知らずの甘ったれの評価は覆せない。義兄と自分の周囲の対応の違いは成果の差だと認識したでしょう。
出世、才能を活かす為なら無能な老人に取り入り、愛してもいない寵妃と結婚をも辞さない冷血漢がラインハルトにとってのエーリッヒでしょう。
謹慎中に後ろ盾のいない平民という下級貴族以上に恵まれない条件から出世し、我慢を重ねグリンメスハウンゼンの介護をして元帥、総司令の地位を勝ち取る。奴からすれば嫌な事から逃げ出し出世の可能性を閉ざした自分は我侭坊やに過ぎないとか、エーリッヒが言いたかった事を別の意味で捉えていそうです。
ラインハルトは人間関係はともかく、能力、成果の客観性はある程度持っています。門閥貴族が家柄で見るのに対し、ラインハルトは能力、地位で相手を測る違いはあれ、キルヒアイス、アンネローゼ以外では上下関係以外の関係が分からない困ったちゃんですが、上下関係に基づいた自制心はあります。こう見るとラインハルトもれっきとした帝国貴族。