「銀河英雄伝説~悪夢編」の感想

雑兵I-13
雑兵I-13
 
良い点
ベーネミュンデ侯爵夫人の惨め過ぎる最期。
やる事、為す事全て不発のフレーゲルの現状。
オフレッサーの原作以上の悪夢はちょっと思い付きません。
ブラウンシェバイクもリッテンハイムも目を掛けていた甥の姿を見て、夢から醒めて貴族の現実(醒めない類の悪夢)を現在進行形で見ているでしょう。
ラインハルトも夢見がちな少年から現実(悪夢)の世界へと踏み出し、かつての夢を手放さなければならない段階です。
キルヒアイスにとっては自分を頼らなくなる親友、人妻となった思い人(全く脈が無い事が判明)と現状が悪夢。
 
コメント
本気でエーリッヒを怒らせたいなら、リューネブルクも今回の作戦で死んだ兵士、これからどれだけの数の死体で夢までの道を舗装するのか尋ね、試算させてみるとか。
暗澹とした何かに耐える表情になっても切れる事はないな。怒らせるとしたら、個人的に知られた所でどうと言う事はないけど、知られたくない恥ずかしい過去の暴露ぐらいかな。

ラインハルトは短気で感情を出し過ぎる癖がありますが、頭が冷えれば指摘されれた点を反省し、忠言を受け入れる度量があり、客観的に自分を見れます。義兄は邪魔だが、今の自分が姉、義兄のお情けで司令部に入れたボンボンである事は自覚しているでしょう。
ラインハルトはエーリッヒと比較され優秀だけど、感情的過ぎる誰かの取り成しがないと出世出来ない面倒臭い男が司令部の評価になっていそうです。